ペナントレースはいよいよ大詰めを迎えた。だが、優勝、CS争いよりヒートアップしているのが、オフを待たずして始まったストーブリーグ。内紛あり、急転直下の指揮官交代劇あり――。12球団それぞれの裏事情を、番記者たちが暴露しまくる【番記者座談会】。今回は、同時に辞任を発表したロッテの瀬戸山球団社長と石川本部長についての話題だ。
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A記者:瀬戸山さんは「くたびれた」なんていってるけど、実際は球団フロントの内紛。瀬戸山さん、石川さんをはじめ今のロッテは旧ダイエー勢が多くて、内部では「千葉ダイエーホークス」なんていわれていたほど(笑い)。その中心である2人は、やはりダイエー出身の井口(資仁)に次期監督の約束手形を切っていたというもっぱらの話だよ。
B記者:負けが込み始めた時、選手の間では「いよいよ井口プレイングマネジャー誕生か?」なんて軽口が出てたもんね。それを嫌ったロッテのプロパーが追い落としにかかった。キーマンとなったのが、重光(昭夫)オーナー代行が高級料亭から引き抜いて幹部に据えたという“女帝”。現場の不信感を重光さんに吹き込んで、瀬戸山社長との溝を深めたといわれている。
C記者:石川本部長は、年俸の膨らみすぎたバレンタイン前監督を切るために呼ばれた人。引き続き緊縮路線を進める中で、ベテラン生え抜き選手を切ろうとしたが、それが井口監督へ向けた地ならしに映ったようだ。
D記者:すべてはシーズン途中に選手会長の大村(サブロー)を巨人にトレードに出したことと、井口に複数年契約を提示したことが失敗だった。大村の放出をフロントに抗議した選手もいたほどだから、こうなることは必然だったのかもね。
B記者:ただ、西村(徳文)監督は「オレは生え抜きだから大丈夫!」なんて笑わせていた。さすが「和」の力だ(笑い)。
※週刊ポスト2011年10月7日号