納豆にジャム、牛丼にフルーツ……意外な組み合わせが、未体験のおいしさを作り出す “ちょい足し”。最近では食べ物だけでなくスキンケアやボディケアなど、美容系アイテムの“ちょい足し”も注目され始めている。
美容系“ちょい足し”によく使われるのは、高純度の天然オイルなど潤い・保湿を高めるアイテム。例えば、深海ザメの肝油から抽出した純度99.9%のスクワランは、保湿効果が高く、さまざまな美容アイテムとの相性がよいと雑誌やネットで人気――ということで、実際にいろいろなアイテムへの“ちょい足し”を試してみた。
●夏用ファンデーションに“ちょい足し”=しっとり秋肌に
春夏用のリキッド・ファンデーションは、乾燥が気になるこれからの時期には、ちょっと保湿力が物足りない。そこでファンデーションを手に乗せ、スクワランを1滴。ファンデーションの色は変わらず、するっと混ざる。そのままスポンジにとって、いつも通り顔に伸ばしてみたら、スポンジがなめらかに滑り、ファンデーションが肌にぴたっと密着する感じ! 見た目は普段と変わらないものの、1日中、肌の乾燥を感じなかった。夕方になっても、目元や口元がメイク崩れしないことにびっくり。
スクワランの場合、紫外線を浴びても変質しないため、油やけの心配もないそう。まだ日差しの強い日や外出しない日は、日焼け止めや化粧下地に“ちょい足し”してみるのもいいかも。
●ヘアスタイリング剤に“ちょい足し”=毛先まとまる“つや髪”に
ヘアクリームにもスクワランを1滴。こちらもすぐにクリームと一体化する。いつも使うように毛先にはしっかり、残りをトップから手ぐしでザッとなじませただけ。ところが、出かけた先で、「髪型変えた?」「髪、きれいだね~」と3回も褒められた!
鏡で見ると、いつもハネまくっている毛先が“つるん”とまとまり、夏場に紫外線にさらされたせいで、パサパサしていた髪がしっとりと落ち着いている。オイルが入って、ほんのりつやは出ているものの、ベタつかないところがいい感じ。
●ハンドクリームに“ちょい足し”=爪の先まですべすべに
洗剤による手荒れがひどいため、1年中ハンドクリームが欠かせない。秋から冬になると、指先のひび割れが気になるので、バッグの中にいつもハンドクリームを携帯している。そこにスクワランを混ぜてみたところ、使い続けて1週間ほどして、爪の周りのささくれがなくなったことに気づいた。
手肌もしっとりして、外出先ではハンドクリームを塗り直す回数が減ってきた。爪にもつやが出てきている。まるで高級ブランドのハンドクリームを使っているみたい……と、目に見える変化に大満足。
●ボディオイルに“ちょい足し”=脚も背中もカサつき知らずに
冬になると脚や背中が乾燥して、粉をふいたように白くカサついて、ひどい時にはかゆくて眠れなくなるほど。そんなツラいかゆみとカサつきを予防するべく、ボディ用のクリームを購入して、いつもよりひと足早くケアをスタート。
クリームだけで使っている時に比べて、スクワランを加えた時の方が肌になじむのが速く、肌の表面がさらっとした感じ。クリームにもともと入っていた美白成分もしっかり浸透して、肩や腕の日焼け跡も薄くなってきた気がする。調べてみるとスクワランの特徴として、他のアイテムに含まれている美容成分を肌の内部に“一緒につれていく”効果があるということで、「気のせいじゃないんだ」と納得。
今回選んだ“ちょい足し”アイテムであるスクワラン、個人的にはその保湿力を髪から顔・ボディまで全身で実感でき、何よりも今まで使っていた美容成分の効果もアップする――というところで、かなりトクした気分。ちなみに「水と油」で相性が悪いはずの化粧水にも混ぜてみたら、意外なことに肌の上ですんなりなじむし、その後の美容液やクリームの邪魔をせず、翌朝の肌が普段よりスベスベになったと感じた。
天然成分なので女性の美容だけでなく、お年寄りや赤ちゃん・子供など、それぞれのケア製品との組み合わせも良さそう。
乾燥が気になり始めるこれからの季節、今使っているケアアイテムに物足りなさを感じたら、“ちょい足し”で使いきる――が「エコでおトクに潤う」スキンケアのポイントだ。