40代は自分の歯を何本残せるかの分かれ道。若く見せるためのキモでもある歯のケアはとても重要だ。老化の第一歩といわれる“歯ぐきやせ”には特に注意。
歯ぐきやせは、40代に多く見られ、歯ぐきが下がってくる症状。虫歯ではないので、痛みなどの症状がなく見逃しがちだが、鶴見大学歯学部教授の桃井保子さんはその危険性についてこう語る。
「歯ぐきやせは、不適切な歯磨きによって起こる場合もありますが、歯と歯肉の間に歯周病の原因となるプラーク(歯垢)が蓄積して起こることが多いんです」
歯ぐきが下がると、知覚過敏などの症状も伴うことがあるから注意が必要だ。
では、歯ぐきやせのケア方法は?
プラークを放っておくと、歯周病になり、さらには歯を失うという最悪な結果にもなる。そうならないためには、まずはプラークを残さず、蓄積させないことが大切。そのためには少なくとも1日1回の徹底したブラッシングが必要。ブラッシングは、歯の表面、歯と歯の間を1本1本丁寧に磨く。
そして、プラークが溜まる歯と歯肉の境を45度くらいの角度にあて、軽い力で小刻みに動かして磨くのが理想的。
「自分では、きちんと磨いているつもりでいても、ブラッシングだけでは6割くらいしか磨けていません。つまり、知らない間にプラークが残ってしまっている人が多いのが現状です。プラークを残さないためには、一度、歯科医院を受診して、歯科医師や歯科衛生士などのプロから、自分の歯に合った磨き方を教えてもらったり、定期的な検診やクリーニングを受けることも、重要です」(桃井さん)
また、歯磨き剤も、医薬部外品であり、フッ化物が配合されている薬用効果のあるものを選ぶことが賢明だ。
虫歯予防、歯周病予防など症状に合った成分が配合されているものを選ぶことで、歯の健康を守る効果もアップできる。
※女性セブン2011年10月13日号