昨今、ソーシャルメディアを活用したマーケティングが注目を浴びているが、企業にとっては「炎上したらどうしよう……」「クレームが殺到したらどうしよう……」「社員が特定され、ストーカー被害に遭ったらどうしよう……」――といった面で躊躇することがあるかもしれない。
だが、あえて「顔出し」することにも取り組んでいこうと考えているのは、玩具企画会社・ウィズの広報担当・山田桃さんだ。山田さんは時折業務上で「顔出し」をすることがあるが、「(タレントを起用する場合と違って、広報が顔を出すのはギャラ的には)タダですし。顔を出していることのメリットもありますよ」と語る。
同社は9月17日に「アプリズムシリーズ アプブラスター」を発売した。これは、 iPhone または iPod touch を装着することで、現実の風景上にバーチャルな物体を映し出す技術(AR:拡張現実)を使用したシューティングアプリを、手軽かつ体感的に楽しめるガジェットトイ。「おもちゃショー」や「東京ゲームショウ」などにも出展し、iPhoneを利用するというだけでなく、AR機能を利用するという点でも注目を集めた。公式対応アプリとして、現在無料アプリ「ALIEN ATTACK」が用意されており、また、ハンゲームからも対応アプリ「ゴーストキャッチャー」が配信予定。
――キャンペーンガールや着ぐるみと「顔出し」広報担当者としての役割分担はどうなっているのですか?
「着ぐるみとかキャンペーンガールに商品紹介をしてもらい、見た人の心をつかんでもらうのも重要ですが、商品の方をじっくり見てもらうことも重要です。両方のチャネルが必要なんです。興味の入り口にあたる“つかみ”と、具体的に“どんなものなのか”を知ってもらうステージがあるということです。
そしてその“どんなものか”、さらには“どんなときに遊べるか(使えるか)”“どういうお客様の声をいただいているか”を具体的に説明できるのは、手がけているスタッフのほかにいないのではないか、という。私の場合、アプブラスターのおもしろさを知ってもらいたいという思いが強くて、自分で説明していることが増えているわけです」
――なるほど。説明書に書いていないことも言うことができる、と。
「そうですね。たとえば、親子の交流にもとてもいい、なんていうことはどこにも書いていませんよね!? iPhone次機種の件が気になっているiPhoneユーザーの方、多いですよね? このアプブラスターは、機種変更後手元に残った3GSや4の活用方法としてもおすすめなんですよ。
アプブラスターの銃床部分は取り外せるようになっています。お父さん・お母さんが、持っているiPhoneを装着してお子さんに遊んでもらう時に短くすると、子供でもすごく遊びやすい状態になります。お子さんが遊んでいる姿を見ると、かなり一緒に熱くなっちゃって、親子の交流も図れるという声もいただいています。ぜひ試してみてください♪」