9月下旬の午前2時半。都内有数の繁華街の一本裏通りを歩く5人の男女がいた。小島よしお(30)、ザブングル・松尾陽介(34)、カラテカ・入江慎也(34)、FLYING KIDSの浜崎貴司(46)、そして小泉今日子(45)だった。
すでにアルコールのはいっていた5人が2軒目に選んだのは、閑静な住宅街にポツリとある会員制バー。その店内で一行を待っていたのがロンドンブーツ1号2号の田村淳(37)だった。
淳は、小泉の姿を確認すると、我を忘れてしまったかのように狂喜乱舞した。それもそのはず。淳にとって小泉は、芸人になる前からのもっとも憧れの女性であるけれど、当時の彼には雲の上の人だった。憧れの女性を前にしての至福の時間、淳は時がたつのも忘れて夢中になって話し続けた。
午前5時過ぎ、この会員制バーを後にすると、小泉らは淳の移動車に乗り込んで、港区内の青山通りに近いラウンジへと向かった。店の前に車が止まるとまず降りてきたのが小泉だった。続いて、淳が降りた直後のことだった。勢いに任せて、淳が小泉の手をさっと取ると、そのまま彼女の手を引いて店へと続く小道を歩き出したのだ。
自分から行動を起こしておきながら、つなぐ手と手に恥ずかしそうにうつむく淳。そんな淳を見て、「しょうがないなぁ~」とでもいうように笑う小泉。他のメンバーは、そんなふたりに遠慮してか、少し後ろを歩いていた。
午前8時過ぎ。すっかり夜が明けた街に、店からまずは小泉が出てきた。通りでタクシーを拾うとさっと乗り込み、みんなに「じゃあねぇ~」と手をふって笑顔で当然ながらあっさりその場を後にした。“雲上人”小泉を、さすがの淳も、入江や松尾と一緒に笑顔で見送るしかできなかった。
※女性セブン2011年10月20日号