和装の喪服姿で母親の遺影を胸に抱き、霊柩車の助手席に乗りこんだ。NHKの有働由美子アナウンサー(42)はうつむいたまま無言で火葬場へと出発したが、一晩中泣きはらしたのか、腫れぼったい目は隠しきれなかった。
10月1日、大阪・吹田市の斎場で営まれた有働アナの母・比佐子さん(享年67)の告別式。故人はまだ67才という若さだった。
「乳がんを患っていて、長く闘病生活を続けていたようです。最近では、糖尿病も併発していたそうで、長らく通院していたんですが…」(葬儀の参列者)
最愛の母が息を引き取ったのは9月29日午前1時。有働アナは臨終には立ち会えなかったと、彼女の妹はいう。
「亡くなる前の日の夜、大阪にやってきて母と会いました。意識は少しはあったのでしょう。でも、もうあまり言葉は出せない様子で…。(有働アナは)涙ながらにという感じでした」
臨終間際の母に無言の別れを告げた有働アナは東京に戻り、母が亡くなった数時間後の『あさイチ』(NHK)にも出演。何事もなかったかのように司会を務めた。葬儀を終えた週明けからも、彼女は母の死を一切語ることなく、視聴者に笑顔を見せていた。
※女性セブン2011年10月20日号