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近所の騒音に「賃料分の生活環境保障されてない」と主張せよ

ご近所トラブルの中でも多いのが「騒音」。ストレスが溜まるものだが、いかにして対処すべきなのか。賃貸マンションに住む会社員のGさん(32)のケースを見てみよう。

彼女は、上の階からの騒音に悩まされていた。育ち盛りの子供が2、3人いるのか、毎日ドタバタと跳ねる音が響いてくる。越してきてまだ数か月なので、すぐに引っ越しをする金銭的余裕はない。

騒音を出している相手に直接クレームをつけたいが、それでは近所付き合いが気まずくなってしまうし、相手の性格次第では逆切れされて大きなトラブルに発展しかねない。こうした身の回りの些細なトラブル、しかし解決が意外と難しいトラブルが起きた場合も行政書士の出番だ。

「大家、あるいは不動産業者、管理会社に『賃料に見合った生活環境が保障されていない。その分を返済せよ』と求める内容証明を送ります。個人を相手に内容証明を出すと感情的になられて問題がこじれてしまう可能性もありますが、会社相手だとこちらの思うような対応を引き出しやすいんです」(行政書士・中谷彰吾氏)

とはいえ、育ち盛りの子供を静かにさせることは難しく、騒音がやまないこともある。どうしても我慢ができず、引っ越すことにした場合、行政書士に依頼して引っ越し代金を大家、あるいは不動産業者、管理会社に請求するという方法もある。

※週刊ポスト2011年10月14日号

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