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“現代型うつ病” 出社するとうつ状態で退社すると症状治まる

ある日突然、うつ病にかかってしまった夫とその妻の姿を描いた現在公開中の映画『ツレがうつになりまして。』。うつ病は誰でもなりうる病気といわれているが、まだまだ謎の多い病気でもある。医療の現場では、問診による診断に頼らざるをえないのが現状だが、少しずつ研究は進んでいる。

最近のうつ病傾向にも注目してみよう。タイプ別でみてみると、従来型(メランコリー親和型)と、現代型(新型、非定型)というジャンルに大きく分けられる。従来型は40代以降に多く、責任感の強い、まじめなタイプがかかりやすい典型的なうつ病。

そして現代型は20~30代の若者に多く、社会人を例に挙げれば、出社するとうつ状態になるが、一歩会社を出れば症状が治まり、休日などは元気に過ごしているというタイプ。従来型は抗うつ剤がよく効くが、現代型はあまり効かないといった違いもあるという。

広島大大学院医歯薬学総合研究科教授・山脇成人さんが解説する。

「うつ病はいろんなタイプが混在している状況です。これらの指標が開発されれば、診断や治療の細分化も可能だと考えています」

※女性セブン2011年10月20日号

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