大地真央(55)、黒木瞳(50)、天海祐希(44)など、多くのスター女優を輩出した宝塚歌劇団。誰もがトップになりたいと強く願うなかで頂点へと上りつめていく人物は、天性の華、大衆を惹きつける何かを備えているのだろう。
もはや伝説のようになっているのが、天海の“出世”だ。1987年の入団後わずか半年で新人公演の主演に抜擢。その後、男役史上最速の入団7年目で、月組のトップに上りつめた。
黒木も伝説の人だ。入団2年目で月組のトップスター、大地の相手役に抜擢され、トップ娘役へと、やはり異例の出世を果たした。
こうしたスピード出世が周囲の嫉妬をかきたて、陰湿ないじめをもたらすこともある。天海はステージでの早変わりの衣装を隠されたりしたこともあったという。黒木はファンを自称する女性からの差し入れとして、砂入りのサンドイッチを届けられたり、カミソリを送られたこともあると明かしている。序列を追い越された先輩タカラジェンヌたちのファンの仕業だったのだろうか。
こんな嫉妬ややっかみについてふれると、「だから、女の園は恐ろしい」と思う人も多いだろう。だが、実は宝塚ほど結束が固く、同時に強い絆で結ばれている世界も他にない。
※女性セブン2011年10月20日号