大地真央(55)、黒木瞳(50)、天海祐希(44)、檀れい(40)など、多くのスターを輩出した宝塚歌劇団。映画やドラマ、CM等で活躍する元宝塚女優たちを見ない日はないほどだ。
だが、全タカラジェンヌから見れば、芸能界へ転身する人は、決して多くはない。しかし、宝塚で身につけた素養は、退団後の芸能界以外の人生でも役に立つ、とOGたちは口をそろえる。
「ほかの世界では体験できない貴重な経験をさせてもらった宝塚は、いまも宝箱みたいなものです」という比嘉里衣子さんは、1996年に入学した84期生で男役スター・麻吹由衣加として活躍し、6年前に28才で退団。現在は、トータルビューティーサロン『Riff』を経営する。
衆議院議員の秘書に転身した、2001年入学の89期生・雅桜歌さんも、「宝塚時代はいい修業だった」と振り返る。
芸能界に残った人でいえば、1960年入学の48期生で、ラジオパーソナリティーを務める風さやかさんがいる。彼女は、かつての宝塚スターを集めた『愛と夢・永遠のタカラジェンヌ』という公演を企画している。
「宝塚から得たものは、芸だけではありません。辛抱もそうですし、礼儀作法や心構え、立ち居振る舞い、年功序列の大切さなどすべて宝塚に教えていただきました」(風さん)
※女性セブン2011年10月20日号