たこ焼きを一斉に焼きギネス認定。「そんなの簡単だろう」と思うなかれ。「全員が30分間同じ方法の調理をし続ける」が認定の条件という「ガチンコ」イベントが開催された。これは、キリンビールの「のどごし<生>」主催のイベントで、千葉県・幕張メッセで行われた。
一枚のたこ焼きプレートを6人でシェア、ひとり4個を焼くのだが、隣の人のたこ焼きを何気なくいじったりするのも失格の対象。テーブルごとに監視員がチェックを行ない、挑戦している30分間は、トイレなどに中座することも許されないという徹底ぶりで、真剣に記録に挑んだ。
嬉しかったのは調理が進むに従って、いい香りが会場に充満してくること。2311人でひとり4個のたこ焼き。9244個のたこ焼きがまったく同じ工程で同時に焼き上がっているのだ。青海苔、鰹節、ソースの混ざったその香り、この極楽もかくや、というような素晴らしさ。
ギネス世界記録達成の乾杯がうまかったことは、間違いない。
※週刊ポスト2011年10月21日号