いまやどこの学校にも出没する「モンスターペアレンツ」。ところが最近、「育メン」ならぬ「育ジイ」が「モンスターじいちゃん」も存在するという。小学校教諭は語る。「運動会で組体操をやることになったら、クラスで一番体が大きい子どものおじいちゃんが凄い形相でやってきました。『うちの孫がピラミッドの下なのはおかしいだろ。てっぺんに乗せろ!』。眉間にしわを寄せ、威圧感たっぷりに詰め寄られて後ずさりしました。でも……そんなの絶対に無理ですよ」
また、別の小学校教諭は音楽会で「指揮者の孫の顔を見せろ」と恫喝された体験を振り返る。
「音楽発表会の指揮者に選ばれた子のおじいちゃんには参りました。晴れの舞台を見逃がすまいと、いそいそ会場にやってきたまではよかったのです。演奏が始まるや『孫の顔が見えない!』と怒鳴り出すじゃありませんか。もちろん演奏はやり直し。それだけじゃなくて、なんとその子は客席に向いてタクトを振ることになりました」
※週刊ポスト2011年10月21日号