横浜ベイスターズの売却案として崎陽軒やノジマを含む地元企業が複数で買収するとの説もあがっている。仮に崎陽軒が買収すれば、チーム名は横浜シウマイズ? ところが、横浜シウマイズは決して非現実的なものではない。理由は大きく2つある。
一つ目は、TBSとDeNAの交渉決裂の原因とされる「親会社の経営の安定性」を確保しやすいこと。複数の企業が参画することでリスクが分散できる。
「各企業の規模は小さくとも、地元密着型企業には安定性がある。輪が広がれば、一つの球団を支えることは十分可能でしょう」(経済ジャーナリスト)
二つ目は球団売却の最大のネックである、「ナベツネこと巨人の渡辺恒雄・球団会長が知っている企業であること」という問題をクリアできることだ。「モバゲー」を「モガベー」と間違えるナベツネ氏でも、横浜の象徴ともいえる「シウマイ」をさすがに「知らん」とはいえないだろう。
※週刊ポスト2011年10月21日号