スポーツ

暴力団がプロゴルファーに接近し利用する過程を関係者が解説

芸能界や角界と暴力団との関係がしばしば取り沙汰されるが、ゴルフ界と暴力団の関係もまた根深い。プロゴルファーは男子だけで全国に約4500人。日本プロゴルフ協会(PGA)はあるものの、プロ野球やJリーグのようにチームや連盟といった防波堤がなく、いわば個人事業主だ。そこに暴力団のつけいる隙がある。

PGAの会長選で暴力団が暗躍したのは2005年のこと。翌2006年6月に、PGA前副会長の石井秀夫らが、反長田派の理事が会長選挙への出席を妨害するため、稲川会系組幹部に拉致・監禁させた容疑等で逮捕されるという事件が起きた。この事件を機にPGAは「暴力団排除」を宣言したが、今なお関係が断ち切れたとはいいがたいのが現状だ。あるゴルフ関係者が声を潜めていう。

「賞金王を獲ったこともある有名プロは、宮崎でトーナメントがある時はいつも、旧知の暴力団関係者に会うために博多に出かけていく。料亭で接待され、クラブで女をあてがわれ、帰ってくるのは朝方。マネジャーに本人の所在を聞くたびにそうボヤいていましたよ」

ゴルフのトーナメントは地方開催がほとんどで、毎年同じゴルフ場で開催される。そのため、地元の暴力団関係者との結び付きが生まれやすいのだという。

「彼らは地元の資産家を装って近づいてきて、高価な時計などをプレゼントしたり、クラブで接待したりして親密になる。それで、ゴルファーの方はトーナメント期間中、彼らの別荘に滞在させてもらうこともある。暴力団関係者と気づいた時は既に手遅れで、もう後には引けないズブズブの関係になっている」(前出・ゴルフ関係者)

トーナメント以外の接点も多い。あるベテランプロは、こんな経験をしたことがあると話す。

「50万円のギャラでコンペに呼ばれて奈良のゴルフ場に行くと、駐車場にスモークガラスのベンツがズラリと並び、その筋とわかる人たちがたくさん混じっていた。記念撮影だけは勘弁してもらったけど、現場に行ってから断わる勇気なんてなかった。パーティで豪華商品がズラリと並んでいたのと、ゴルフの後に大半の人が風呂に入らなかったのが印象的だった」

暴力団との関係が生まれやすいのは、プロのなかでもトーナメントの賞金で食えるのが1割に満たないことも背景にある。食えないプロたちは、レッスンプロとして稼いだり、個人でスポンサーをつけるしかない。あるレッスンプロの話。

「高い謝礼を払ってくれる人がいるなと思ったら、実は暴力団だったというのはよくあるケース。食っていかなければいけないし、恩もある。後でそうだと分かっても、断われる訳がない」

※週刊ポスト2011年10月21日号

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン