東日本大震災後、結婚するカップルが増えたといわれているが、一方で離婚が増えたとの話もある。そして、多くの離婚経験者はこう語る。「離婚のほうが何倍も、何百倍もたいへん」と。そこで、離婚を経て人生を完全リセットした3人の女性に集まってもらい、緊急座談会を開催。離婚の理由、そして、いまだからこそ痛感する、離婚前にやるべきことなど、大人の白熱ガールズトーク!
【座談会参加者プロフィール】
Aさん:40才、事務職。2人目の子供を妊娠中、夫が浮気相手との間にも子供をつくってしまい離婚を決意。話し合いの上、下の子が20才になるまでの家賃と養育費を請求。
Bさん:43才、介護ヘルパー。建設業を営んでいた夫が10年前に愛人をつくり、別居生活へと突入。昨年、会社が倒産し、自己破産した夫とついに離婚。子供ひとり。
Cさん:44才、飲食店勤務。3年前、広告代理店に勤める夫がリストラにあい、アルコール依存に。日に日に困窮する生活と、夫からの暴力に耐えかね、2年前に子供を連れて家を飛び出す。昨年春、離婚が成立。
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Bさん:「日本ではほとんどが協議離婚だっていうけど、みんなそうでしょ。ちゃんと養育費や慰謝料もらってる?」
Cさん:「うちは一銭ももらってない。というか、無職でDVの夫に請求したって、無い袖は振れないから…。結局、諦めたって感じ」
Bさん:「うちもそう。自己破産した途端、“もう1回やり直そう”なんて調子よくよりを戻そうとしてきたけど、金の切れ目が縁の切れ目よね。まあ、10年間の別居生活中、家賃と養育費合わせて毎月35万円は払ってくれていたから、それでいっか」
Cさん:「とにかく離婚するまでは、一刻も早く別れたいって気持ちばかり先走っちゃうでしょ? それでなんの取り決めもなく、離婚届に判をもらう人も多いみたいね」
Aさん:「そういうの、後で後悔するのよ。うちは、夫が勝手に離婚届を提出しそうなタイプだったから、事前に不受理申出書を出しておいたの」
Bさん:「さすが~!」
Aさん:「まずは損をしないよう、確実な取り決めをしなきゃ」
Cさん:「養育費の支払いなんて、最初のうちだけで、ほとんどが途中でストップするっていうもんね」
Aさん:「そうそう。口約束じゃ絶対にダメ。だからね、支払いを強制的にできるようにきちんと公正証書を作るのよ。これさえ作っておけば、裁判を起こさなくても給料の差し押さえもできるの」
Bさん:「なるほど。で、Aさんは毎月、いくら支払うように請求したの?」
Aさん:「下の子が成人を迎えるまでの間は月々の家賃15万円と養育費として10万円」
Cさん:「私もしっかりやっておけばよかった。うちの場合だって、もしかしたら再就職した後に請求できたかもしれないもんね」
※女性セブン2011年10月27日号