暴排条例施行により、これまで何度となく闇社会との繋がりが指摘されてきた角界でも、暴力団排除に関する講習会が開催されるなど、浄化キャンペーンが繰り広げられている。
だが今、最も心配されているのが、昇進を果たしたばかりの大関・琴奨菊なのだという。琴光喜の弟弟子である琴奨菊は野球賭博事件の際、捜査線上に名前が浮上していた一人だった。
「琴奨菊の父親は福岡・柳川で土木関係の仕事を営んでいる。福岡は指定暴力団の本部が5つもある、いわずとしれた日本一の密集地帯。大関として初めて臨む次の九州場所では、地元ということで大きなパーティがいくつか予定されているが、そこに暴力団がどんな形で食い込んでくるかわからない。
もし、そんなことがあれば、久々の日本人大関誕生、しかもご当地場所という、角界に久々に訪れた祝賀ムードが台無しになりかねない」(協会関係者)
※週刊ポスト2011年10月21日号