10月14日発売の「iPhone4S」。やはり気になるのはソフトバンクとau、どちらで契約するようなお得なのか、ということだろう。
予約開始に先がけて発表された端末価格は、ソフトバンクのほうが、本体の実質負担額がauより32GBなら1200円、64GBなら480円高い。ただし、データ通信料を比較すると、定額プランにした場合、ソフトバンクは月額4410円、auは月額4980円で、ソフトバンクがauよりも月額基本料が570円安くなっている。単純計算すれば、3か月で端末価格の差額を超え、ソフトバンクのほうが得となる。ITジャーナリストの林信行氏はこう解説する。
「ソフトバンクはauの価格発表を待って、料金体系を打ち出しました。孫正義さんは昔から他社よりも月額基本料を安くすると宣言しています。auも料金競争では勝てないとある程度、諦めていたのでしょう」
auは、他社から電話番号を変更することなく乗り換えられる『MNP』(ナンバー・ポータビリティー)を使って契約すると、1万円のキャッシュバックが受けられる(2012年1月31日まで)。
そんなauに対してソフトバンクが打って出たキャンペーンが「実質無償機種変更」だ(11月30日まで)。旧式のiPhone(4以外)を分割で購入、その残金が残っている人がiPhone4、4Sを購入した場合、残金と同等の金額を毎月の基本使用料や通信料などから差し引いてくれる。
「auは他のキャリアからの新規加入者を狙い、ソフトバンクはauに顧客が流れてしまうことを恐れて、現在の利用者に厚いサービスを考えています。現在、ドコモを使っている人からすれば、auは魅力的でしょうね」(前出・林氏)
※女性セブン2011年10月27日号