9月、日本列島を襲った台風12号や15号の影響で、白菜やレタスなどの葉物野菜が高騰した。さらに、10月1日の新聞各紙には、
<10月、変わる生活 小麦や乳製品値上げ>(産経新聞)
<家庭用バター、20円値上げ>(時事通信社)
などと、「値上げ」の見出しが躍る。家計にはなにやら不穏な空気が漂うが…。『つけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2012』(小学館)の著者で、大人気カリスマ講師の細野真宏さんはこういう。
「家計簿をつけている主婦ならば、別の一面が見えているはず。実は、スーパーやドラッグストアでは値上がりどころか、一時期に比べて割安な商品が多くなっているんです」
その象徴的な例が、特売の増加だという。
調査会社のチラシレポートは、全国約1000人のモニターから約1100チェーン・3万店舗のチラシを毎週集めて、特売数&価格を調べている。同社の澤田英社長はいう。
「今年の春先は、チラシの枚数が地域によって半分もしくは3分の1になっていました。実は、震災の影響で品薄だったこともあって、特売される商品が少なく、価格も高くなっていたんです。でも、6月あたりからチラシの数が例年通りに戻り、特売品も春に比べて増えています」
実際に、消費者物価も2009年から2年間下がり続け、物価は安い水準で推移している。
「世界的な物価高が続く中、日本では円高のおかげで海外の商品を安く買えていることが大きい」(細野さん)
家計簿を毎日つけておけば、このような値動きもチェックできる。安い出費で生活できるいまこそ、貯め時なのだ。
※女性セブン2011年10月27日号