年末の恒例行事、NHK紅白歌合戦。出場歌手発表1か月前のいま、誰が出場するのかが注目を集めているが、今年の目玉アーティストとして長渕剛(55)が浮上している。
「今年の紅白は東日本大震災からの復興がテーマになる予定です。NHKも、そうしたテーマをベースに、随所にさまざまな演出を考えています。千昌夫、新沼謙治、さとう宗幸ら被災地出身の歌手の出場が検討されているのもそのひとつ。そんななかで、最大の目玉として出場が有力視されているのが支援活動に積極的な長渕なんです」(スポーツ紙芸能記者)
長渕は、震災後、宮城県石巻市の避難所や自衛隊を慰問するなど、精力的に支援活動を行っている。9月には復興支援曲『TRY AGAIN for JAPAN』を発表。メッセージ性の高い楽曲とパワフルな歌声は、被災者を大いに勇気づけていて、NHKが目指す、震災復興というテーマにピタリと合致する。
レコード会社関係者が明かす。
「紅白では、大物歌手による被災地からの生中継ライブが検討されています。候補としては、桑田佳祐やミスチル、ドリカムらがいますが、桑田は去年、ミスチルは2008年、ドリカムはほぼ毎年出場しており、目玉感が弱い。その点、長渕は10年近く出ていませんし、出場すれば大きなサプライズとなるでしょうね」
出場が有力視される理由はほかにもある。長渕とNHKは最近、極めて良好な関係を築いているのだ。
「いまや相思相愛の関係といっていい。めったに音楽番組に出ない長渕が、今年は7月にNHK『SONGS』、10月13日にはNHK・BS『SONGS PREMIUM』と、2度も出演している。音楽業界では“紅白への布石か?”とかなり話題になってますよ。いずれも被災地支援をテーマにした内容で、長渕が熱い思いを歌に込めていました。紅白でも、被災地支援になる生中継ライブなら断る理由はないでしょう」(前出・レコード会社関係者)
長渕の紅白といえば、1990年、ベルリンからの生中継で初出場したときの騒動が思い出される。進行を無視し、ひとりで『乾杯』など3曲、 15分以上歌った上、現地スタッフに対し「タコ」と発言し批判を受けた。その後、2003年に紅白復帰したが、それ以降、出場していない。8年ぶりの出場で“因縁”の生中継での熱唱となるのか…注目だ。