今日16日にスタートする木村拓哉(38)主演のドラマ日曜劇場『南極大陸』(TBS系、毎週日曜午後9時~)。クランクインした2月、北海道・根室は、真っ白な雪原に吹き荒れるブリザード。氷点下は20度を下回ることも多い。今回の過酷な撮影は、日を追うごとに彼自身の感じ方を変えていった。あるインタビューで木村はこんな風に吐露した。
「キツイなぁ」というような経験を、これまでのように個人的なものとして受け止めず、ぼわ~っとした広がりをもって、たくさんの人たちと共有できるようになった、と――。
木村を変えた一因として、忘れてならないものがある。『南極』の撮影中に震災を経験したことだ。3月11日、ロケ地・根室も震度4を観測した。地震のあった夕方以後、木村をはじめ、山本や香川照之(45)ら出演者やスタッフはそれぞれ夕飯を食べてからも、落ち着かない夜を過ごしていたという。
「みんなテレビやケータイとにらめっこしていて、そわそわしていたんです。そんなとき、木村さんが“場所をひとつとったから、集まりませんか?”と声をかけてくれた。そしたらみんな集まったんですね。夜通し、なんでもない話をしただけでしたが、同じ境遇で気持ちを共有できました」(番組関係者)
※女性セブン2011年10月27日号