毎日つけるだけで「節約効果」が出てくる家計簿。もうひと工夫加えれば、お金をもっと計画的に貯められるようになる。大ベストセラー『つけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2012』(小学館)の著者で、大人気カリスマ講師の細野真宏さんは、「毎月の貯蓄額の平均を知ることが、家計を守る最強の武器の家計簿を続ける力になる」と指摘する。貯蓄額は毎月大きく変わり、黒字になる月と赤字になる月があるという。
●家計調査による1世帯における毎月の平均貯蓄額●
1月:-3474円
2月:4万4230円
3月:-2万9582円
4月:-4664円
5月:-3万1282円
6月:22万8561円
7月:7万3667円
8月:1万505円
9月:-9138円
10月:4万6286円
11月:8181円
12月:31万9117円
上記を見ると、1月は3474円の赤字に対し、2月は4万円以上黒字、そして3月は再び3万円近い赤字……といったように、各月によって貯蓄額にバラつきがあることがわかる。
「1月はお年玉や帰省にかかる出費が大きいので赤字になっています。これに対し、2月の場合、日数が他の月よりも2~3日少ないので食費などにかかるお金が少なく済んでいるのです。3月は新年度が始まる前で、交際費などが高くなる傾向があります」(細野さん)
そもそも1年間には、「貯めやすい月」と「貯めにくい月」があって、家計の収支は毎月バラつきがあるものなのだ。この事実を知らないと、家計の浮き沈みに振り回されがち。例えば、1月→2月で大きく節約できたと勘違いしたり、2月から3月で無駄遣いしすぎたと思い込んだりしてしまう。
「つけても、つけても赤字で嫌になった…」
過去に家計簿をつけて挫折してしまった人は、こういう人が多いようだ。それもそのはず。家計簿は1月から始める人が多いが、5月までは基本的に赤字続きとなるものなのだ。
逆に、5月を乗り越えれば、あとは“黒字街道”が待っている。とりわけ10月以降の3か月では、計37万円以上貯まる。年間平均貯蓄額65万円のうち、半分以上をこの時期に貯めることができるわけだ。
「ボーナス月以外は、意外とお金を貯めにくいことがわかります。この心得を知っていると、赤字か黒字かで一喜一憂せず、1年間、計画的にお金を貯めることができます」(細野さん)
節約に励んでこなかった人でも、10月以降に、まだ挽回が可能なのだ!
※女性セブン2011年10月27日号