若者の間で、黒縁でフレームの大きなメガネが流行中だ。いまやおしゃれの定番アイテムとなっているが、このメガネを以前からかけている芸能人といえば、タレントの大木凡人(62)だ。このブームをどのように思っているのか? 当サイトの直撃に、“凡ちゃんメガネ”の意外な秘密を明かしてくれた。
――若い人の間で、凡ちゃんメガネがブームになってます。やはりうれしいですか?
大木:そりゃうれしいですよ。話題になるのはうれしいです。芸能人は話題になっていないとね。
――ご自身のトレードマークがブームになったわけですからね。
大木:芸能人として素直にうれしいですね。やっぱり芸能人は少しでも売れていたほうがいいからね。髪形もそうですよ。凡ちゃんカットっていわれるのはうれしいですし。
――やっぱり周りでも凡ちゃんメガネのことが話題になったりするんですか?
大木:必ずいわれるんですよ。ひとりで飲んだり、友達と飲んだりしていると声掛けられたり、友達が連れてきた女の子とかに聞かれたりもしますよ。
――どんなところでブームを感じましたか?
大木:最近、渋谷に凡ちゃんメガネをかけたモデルのポスターが貼ってあるからって、知り合いの女の子に聞いて。“ホントかよ”っていったら、とにかく渋谷に行ってみなって。それで行ったら、東急の渋谷駅にかわいい女の子が僕と同じメガネをかけてるポスターが貼ってあったんです。同じだなって思って。
――そもそも、メガネをかけるきっかけは?
大木:僕の昔のブロマイドがまだマルベル堂にあるんですよ。以前、前髪がいまみたいじゃないときに、メガネをせずに撮影した写真と、メガネをかけた写真と両方撮ったんです。で、メガネをかけてない写真が売り切れてしまって、メガネをかけた写真を送ったんですね。後日、ステージにメガネをかけないで行ったら、“メガネかけてないから大木凡人と違う。別人じゃないか”って係の人がいうんです。パンフレットにはメガネをかけたものをのせたみたいなんです。それでメガネをかけ始めるようになったというわけ。
――その時のメガネはすでに凡ちゃんメガネ?
大木:そうです。
――メガネはいくつ持ってますか?
大木:20個ぐらい持っています。
――それは全部、凡ちゃんメガネ?
大木:そうです。黒縁で大きめのやつです。
――レンズがはいってないんですよね。
大木:はいってないですよ。いまの若い女の子に、なんでレンズをつけてないの?って聞いたら、つけまつげをするからというんです。つけまつげがメガネのガラスにあたるんですよね。僕もレンズがあると、鼻が低いから、まつ毛があたるんです。
――メガネはいつもしてるんですか?
大木:そうですね。子供が小学生のときなんですが、うちに友達を連れてきたんですね。で、聞こえるんですよ“お前んち大木凡人がいるんだって?”って。うちの子供は“ああ、パパ? いるよ”っていうんです。で、友達がトイレに行く途中に僕の顔が見えたみたいで、“あれは大木凡人じゃないよ。メガネかけてないじゃない”っていう声が聞こえたんです。
それなら普段もメガネをかけたほうがいいなって思って。あとは、メガネをかけると顔立ちがはっきりするんです。男はね、メガネをかけると男前が3倍上がるっていわれているんです。僕の場合は顔が平べったいからメガネかけるとアクセントがつくんですよ。
――大木さんはメガネのイメージがほんと強いですよね。
大木:僕以外でも、うちのいとこがメガネのCMをやっているんですよ。元ヤクルトスワローズの古田敦也です。あいつは細いフレームのメガネですが、前は僕と同じようなメガネだったんですよ、大学時代とか。
――女性も凡ちゃんメガネをかけるとかわいいですよね。
大木:そうですか? なんか知的に見えるとかいわれているみたいですね。ホントかよ?って思いますけどね。
――視力はいいんですか?
大木:老眼です。昔は2.0あったんですが、30代後半から老眼になりました。ショックでしたね。細かい辞書の字が読めなくなっちゃって。
――老眼鏡はお持ちなんですか?
大木:持っていますよ。遠近両用です。同じタイプ(凡ちゃんメガネ)の老眼鏡を持っています。3つ作ったんですよ。ひとつはメガネ博物館に展示してあります。そこは石原裕次郎さん、渡哲也さんとか政治家だったら佐藤栄作さんとか吉田茂さんとか、そういう人のメガネを飾ってある博物館なんですが、そこに飾ってあるんですよ。
――普段のメガネは特注ですか?
大木:いえ。お店で買ってます。忘れちゃうこともあって、そのときは安いの買いますよ。
――ダメじゃないですか。商売道具なのに。
大木:ハハハ。そのときは、サングラスを買ってレンズだけ外したりするんですよ。
――いくらぐらいのものを買うんですか?
大木:安いのも多いですよ。3000円ぐらいのものも買ったりしますし。今日、持っている老眼鏡はバーバリーので、3つで40万円以上するものです。