昨年も約10万人が訪れた「奈良フードフェスティバル2011 クーカル・イン奈良」が、10月22日~11月13日まで、奈良公園で開催される。地元の食材を使って全国の腕利き料理人たちがメニューにはないオリジナル料理で腕をふるう。そこに参加する名店のひとつ「祇園さゝ木」(京都)を紹介しよう。
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「京都で最も予約の取れない店」といわれ、17席のカウンターは常に満席という人気の日本料理店。洋風だと思われているローストビーフに柿を合わせ、豆腐のソースによって和食の一品として変身させた。
奈良県出身の料理長・佐々木浩氏が用意したメイン食材は大和牛。
「奈良の食材としてはあまりメジャーではないんですが、郷里の人間として、日本全国にもっとこの牛のうまさを知ってもらいたいからね」(佐々木氏)
塩釜焼きにされたローストビーフは客の前で切り分けられるという。料理と一緒に“臨場感”までイベントに出品する。
■祇園さゝ木
【住所】京都府京都市東山区八坂通り大和大路東入ル小松町566-27
【営業時間】12時~と18時半~
【定休日】日、第2月不定休
■大和牛の和風塩釜ローストビーフ
大和牛を塩釜にしてうまみを閉じこめたローストビーフ。これに肉厚の椎茸、富有柿、水菜を付け合わせにして、豆腐で作った和風ソースをかけた一品。
撮影■岩本朗
※週刊ポスト2011年10月28日号