バブル景気の頃は5000軒以上あった銀座のクラブが、現在は1800軒。老舗クラブの閉店も相次いでいるという。長引く不況、そしてやはり震災のショックが大きい。
「地震は銀座始まって以来の大打撃でした。その影響で6~7割程度の売り上げに落ち込んだんじゃないですか。実際に、200軒近く潰れたはずです。小さい店はママさんにそれなりにお客さんが付いているから、かえって震災後はお客さんが来てくれたようですから、とくに影響があったのはホステスを多数抱える大箱のクラブでしょうね」(社団法人銀座社交料飲協会)
それらクラブのオーナーは、ホステスの同伴出勤の日を増やしたり、営業時間を短縮したりして、なんとかやり繰りしているという。
しかし、それでもこのまま不況が続くようなら閉店せざるを得ない、と経営者たちは不安を露わにする。
さらに――。
「閉店後の空いた物件に中国人が触手を伸ばしているんです。これまでなら銀座を仕切る暴力団がそんなことは許さなかったでしょうが、暴排条例の施行で、表立って動けない。中国人たちは金儲けになるのならなんでもやりますから、ママたちは怯えています」(地元不動産業者)
※週刊ポスト2011年10月28日号