「“顔の額縁”といわれるほど眉は顔のバランスを左右する重要なパーツ」と語るのはアイブロウトリートメントサロン『アナスタシア』(東京・渋谷区)マーケティンググループの井村真弓さん。井村さんは、時代ごとに合った眉毛にすることを勧める。
「よくR40女性が陥りがちな悩みですが、“いま”の太眉は、1970年代のような天然眉も、1980年代のようにただ太さを強調した眉もNG。トレンドは“手入れの行き届いた自然な眉毛”です。だから眉をカットはしても、長さは均等でなく、バラバラでOK」。
そして、ケア方法についてはこう説明する。
「ただR40女性の自眉は若い人のナチュラル眉と違い、1990年代の細眉ブームで毛を抜きすぎて生えてこずに眉毛が細いままという人もいるので、自眉より少し太めを意識するのがおすすめです。目周りが痩せてくぼみやすくなるので、眉が細いと余計老けて見えてしまいますしね」(井村さん)
確かに時代を引っ張ってきたタレントに注目すると、当時の“トレンド顔”を決めていたのが眉の太さであったことが一目瞭然だ。
たとえば、1970年代は、ほとんど手入れをしない天然眉がスタンダードだった。キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さん(享年55)のように、当時のアイドルは総じて手入れをしていない眉。愛らしさに幼さも加わる。
1980年代になると、ソバージュに負けない強い太眉が一世を風靡した。浅野ゆう子(51)に代表されるように、ボディコンスーツやソバージュヘアなど、パワフルなファッションには、存在感アリの太眉の相性が良かった。
1990年代に入ると、“モードな厚底ブームで引き算&クール眉に”といった特徴も。安室奈美恵(34)のように、厚底で脚長を強調、メイクもモード系でミニマムに。ブラウン系リップと極細の眉が世の女性に浸透した。
そして、2000年代以降は宮崎あおい(25)にも見られる優しい印象の“愛されメイク”が主流に。細すぎないナチュラル眉が若い世代を中心に人気を集めている。
※女性セブン2011年10月27日号