NHK紅白歌合戦のウリは、老若男女が楽しめるという点にある。そのため、これまでは出場者のなかで演歌歌手が一定の割合を占めてきたが、今年は彼らにリストラの大ナタが振るわれる見通しだ。
「多くの大物演歌歌手が過去に暴力団との交際疑惑を報じられてきた。現在も親交が続いているかどうか、徹底的に“身体検査”を続けている」(紅白関係者)
しかし、根強い演歌ファンにはどう満足してもらうか。「代わりに物まねタレントを呼んで歌わせればいい」と妙案を思いついたので、お節介とは思いつつ、あるNHK関係者に進言してみたが、「そんなことしたら本物が暴力団との密接交際者で出場させられないことがバレバレじゃないか」と一蹴されてしまった。そりゃそうですね。
そこで真剣に検討されているのが、演歌枠の多くをフォーク枠で代替させる案だとか。
「ファン層も重なるし、演歌と違って、フォーク界は黒い交際疑惑をあまり聞かない。南こうせつや吉田拓郎、森山良子など往年のスターを登場させれば、大物演歌歌手にも見劣りしない」(同前)
悩みの種は尽きない。いまNHK内では「ヤクザと不良」論争が起きているという。
「今年、吉川晃司と布袋寅泰のユニット『COMPLEX』が再結成されたが、彼らの対外イメージは不良。ヤクザはダメだが不良はいいのかと局員から真顔で相談されました」(芸能ジャーナリスト)
独自に出場候補者の黒白認定ができないため、「警察に全面協力を願って、人選を決めてもらおう」との声まで局内ではあるという。
※週刊ポスト2011年10月28日号