痔といえば、中年男性の病気というイメージも強かったが、実際には若い男性や女性にも多い。
30才のころ、長時間椅子に座っていると、お尻の辺りがじんじんするような鈍い痛みを感じるようになったというのはA子さん(41才・会社員・仮名)。
「特にひどかったのは、排便時。便秘のときは、肛門から焼け火箸を入れられたぐらいの激痛。トイレに行くのが怖くなって、なおさら便秘になるという悪循環でした」
トイレから出ても、まだ肛門の周りがモゾモゾして便が出きらない感覚があり、気持ちが悪かったという。半年ほどして、たまたま痔の手術をした人の話を聞いたら、自分の症状とまったく同じ。打ち明けたところ「それは痔。早く病院に行ったほうがいい」とすすめられた。
「人に肛門を見せるなんて恥ずかしい」となかなか病院を訪ねることができなかったが、意を決して診察を受けてみると「いぼ痔」と判明した。
「医師が写真を見せてくれました。すると肛門の周りに5、6個のいぼができて花が咲いたような感じになっていて。かなり悪化していますね、すぐに手術しましょうといわれました」
恥ずかしかったが、あっという間に切除して終了。ストレス解消のためにマイ・タバスコをかけて食べていたスパイシー料理が肛門によくなかったと判明した。その後は乳酸菌が含まれる食物を食べて腸内環境を整えており、いまのところ再発はないという。
※女性セブン2011年11月3日号