松嶋菜々子(38)主演の人気ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)。初回が19.5%、19日放送の第2回が18.7%と、高視聴率を記録している。ドラマでは松嶋演じる無口で無表情なスーパー家政婦・三田が話題だが、実際の家政婦の実態とは? 意外と知られてない仕事の“裏側“をちょっとのぞいてみた。
家政婦には個人で雇い主と契約する人もいるが、三田のように家政婦紹介所に登録しているケースが一般的だ。だが、誰でも登録できるわけではない。
「家政婦志望者には、面接を行い、家事をどこまでできるのかを細かく聞きます。これまでの経験や、その受け答えなどから、人柄についてもチェックし、プロの家政婦としての適性を総合的に判断します」(家政婦紹介所に勤務するAさん)
登録後は、掃除や炊事、洗濯などの研修を行う紹介所も多い。ただ、家事を訓練するというよりは、その人の家政婦としての“レベル”をチェックする狙いがあるようで、ここで不採用となる人もいるという。
年齢的には、「20~60代まで幅広くいます。最近では、若い女性も増えましたが、もっとも多いのは50代ですね。子育てがひと段落して、時間にも余裕がある。それでいて、家事全般をしっかりできる人が多いので」(前出・Aさん)。
依頼者は、家政婦紹介所に申し込むかたちとなるが、派遣される家政婦はどのように決められるのだろうか?
「お客様の要望とその家政婦の能力を照らし合わせて、“この人なら大きなお宅でも能力的にこなせる”とか“この人なら赤ちゃんがいても大丈夫”といったことを考慮して決めます。もちろん、派遣後にお客様との相性が合わないなどのケースもありますので、変更についても柔軟に対応しています」(別の家政婦紹介所に勤務するBさん)
料金は、1日8時間1万円ぐらいで、依頼者が家政婦に直接支払う。短時間の場合、1時間1500円程度。そのほか、紹介所に紹介料として料金の10~15%がかかる。
こうした家政婦への需要だが、近年高まっているという。
「独身の男性や女性、共働きのお宅が増えていることもあって、すごく増えています。女性が社会進出したことも背景にはあるでしょう。ここ10数年で、仕事の依頼は、3~4倍に増えています。以前はそのお宅に住み込みんだり、毎日うかがう仕事が主だったんですが、いまは1日数時間や、週1回の掃除だけを頼むかたがいて、そういう利用をする若い人も増えています。家政婦は、以前のようにお金持ちのお宅が頼むものではなくなっていますね」(前出・Bさん)
ハウスクリーニングや家事代行などのサービスも増えているが、古くからある家政婦紹介所を通した家政婦も依然人気。案外、三田のような家政婦も実在したりして!?