芸能

「ミタのような家政婦は依頼者に好まれる」と家政婦業界注目

松嶋菜々子(38)が約2年ぶりに主演を務めるドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)。初回が19.5%、19日放送の第2回が18.7%と、高視聴率を記録している。ドラマでは、松嶋演じる“笑わない媚びない”鉄仮面のような家政婦・三田が注目を集めているが、実際に三田のような家政婦はいるのだろうか? 家政婦紹介所に聞いた。

* * *
――ドラマの放送後、何か反響はありましたか?
「いまのところはありません。ただ、市原悦子さん以来の家政婦ドラマだと、私たちの業界でも注目して拝見しています(笑い)」

――派遣する立場から家政婦に注意していることは?
「個人情報を漏らさないことですね」

――よく芸能人の元家政婦が、雑誌なんかで告白したりしていますが。
「うちではありません。登録したときに“個人情報を漏らさない”という署名もしてもらってますし。個人で依頼主と契約している場合はわかりませんが」

――契約書の中にそういうのが書いてあるんですね。
「そうです。いろんなお宅がありますから、漏らしたことによって、大きなトラブルになる可能性もありますので、それはすごく注意しています。何かひとつあった場合、次はその家政婦紹介所を使わないですよね。それに狭い業界ですから、あそこはダメだという話はすぐに流れますし」

――家政婦といえば、以前は市原悦子さんのイメージ。トラブルを見聞きすることは?
「ないことはないです。ただ、家政婦からそのような報告はほとんどありません。かかわると面倒なことになることも多いので、そういった報告があった場合は、一切かかわらないように最初の段階で注意しています」

――夫婦間のトラブルにも口を出すなということ?
「はい。相談にのって、最初は感謝されたとしても途中でうっとおしくなることもありますので、一切、口を出さないようにとはいっています。空気のような存在でないと、人のお宅にははいれません」

――松嶋さん演じる三田のように、無表情で淡々と仕事をこなす家政婦はいる?
「そういう人が好まれる場合が多いですね。おしゃべりな人は困るっていう依頼者は多いですよ。いちいち家庭の事情や、“奥様は今日は何をする予定ですか?”とか“どちらに行きますか?”って聞かれたらうっとおしいですよね。なんだか詮索されているようで。だからビジネスライクに淡々と仕事をする人が好まれますね」

――ドラマで三田は、頼まれたことはなんでもしちゃいますが。
「実際は、いわれたことを何でもやるっていう感じではない。仕事に関してもやっぱりいわれたことを全部やるわけではなく、モラルに反したことや危険と判断したことはやらないとか、その点は注意するようにいっています」

――三田は人を殺せっていわれたら殺すような人ですもんね。
「あれは極端です。ああいった方は困ります(笑い)」

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