女性に特有の婦人科系疾患には膣カンジダがあるが、どんな病気なのだろうか。赤枝六本木診療所の赤枝恒雄さんに聞いた。
* * *
カンジダというのはカビの一種で、膣内だけでなく、口や気管支などに常在しており誰でも持っています。その菌が膣の中に大量に発生することでいろいろな症状が出てきます。女性なら誰でもかかる可能性のある病気だと思ってください。
その原因となるのが、寝不足や過労、酒・スパイスの過剰摂取です。また風邪などで抗生物質をのんだときも、膣内の菌を一緒に殺してしまうために菌のバランスが崩れ、カンジダ膣炎が起きやすくなります。
基本的な予防としては、局部を清潔にすること。ただし、常在菌も殺してしまうので洗いすぎないように注意しましょう。
軽い症状であれば、次の生理がきたときに血液が細菌も一緒に流してくれるので自然治癒します。でも、かゆみが強くなり悪化した場合は要注意。医師の受診を早めに受けてください。膣剤や外用薬、抗生物質の投与で治ります。
経験者の約半数が再発するといわれていますから、かゆみがおさまっても安心せず、きちんと完治するまで通いましょう。
また、かゆみがあるときは、パートナーにうつしてしまうこともあるので、セックスは禁物です。
※女性セブン2011年11月3日号