なかなか上向きにならない景気に加え、国会では増税が議論される今日、私たちの家計は苦しくなる一方。でも、工夫次第で楽しく暮らすことはできるんです。年収100万円台で節約ライフを楽しんでいる賢人たちの生活をのぞいてみると――
「私も夫もフリーランスで収入が不安定だったので、15年前の結婚をきっかけに節約生活をはじめました」
というのはイラストレーターの森川弘子さん(41)。家族はSF作家の夫と小学1年生の娘で、年収は150万円。とはいえ、苦痛や不便はまったく感じていないそうだ。
「掃除はほうきで、エアコンよりも扇風機、お風呂の残り湯を再利用、固定電話があるので携帯電話は持たないなど、ちょっと昭和な生活をすることが節約のポイント。お風呂は水やガス代の節約で、家族が少しずつ時間をずらして一緒に入浴してます。わが家ではそういう生活が当たり前ですね」
現在、一戸建ての借家住まいで家賃は6万円。家計の中でも大きな割合を占める食費はというと、森川家の場合、1か月1万円ちょっとだという。3人家族でこの額はかなり安い。
「お米は夫が実家の田んぼを手伝って、収穫したものをもらうのでかなり助かってます。基本的に自炊で、外食は年に数回。でも、食べることが大好きなので、我慢はせず食べたいものを家で作ることで安上がりに。
カレーはトッピングを変えたり、カレーうどんにしたり、ピラフにしたりしながら1週間続けることもあるし、面倒なときは卵かけご飯で済ませてしまうことも。しんどくならないように適度に手抜きもしてますよ。また、お菓子作りは娘との娯楽にもなるうえに、おやつ代の節約にも。例えばロールケーキも家で作れば100~200円でできてかなりお得です」
森川さんの趣味と実益を兼ねて行う節約術のひとつがフリーマーケットでの買い物。森川さんとご主人の服はほぼフリーマーケットで購入しているそう。
ちなみに、森川さん一家の節約生活は『年収150万円一家 節約生活15年目』(メディアファクトリー・924円)など、コミックエッセーシリーズとして発売中です!
※女性セブン2011年11月3日号