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47歳父 きゃりーぱみゅぱみゅの本を読み若者文化を学ぶ宣言

夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、ご主人(47歳)が食品メーカー勤務の奥様(46歳)。ご主人は月に新刊を6~7冊は購入する読書好きです。

* * *
本代ってバカにならないので、「図書館で借りてくるか、安い中古本を買って」と頼むのですが、「ダメだ! 誰が触ったか分からない本なんか読めるか」と、書店での購入オンリーなんです。

近くの公園でのフリーマーケットでは古い絵皿とか買ってきますし、下着も3日ぐらい着替えなかったりするのに、本に関しては潔癖症なんですよ。

そんな主人に高1の娘が「パパ、この本おもしろいよ! 借りてきたの」といったら、主人はこめかみに青スジを立てて「なんで他人から借りるんだ!」と激怒。

「他人じゃないよ、友達のY美ちゃん。ウチにも遊びに来たことがあるからパパも知ってるでしょ?」「ああ、あのかわいい顔したおっぱいの大きい子か? どれどれ、見せてみろ」娘が差し出したのは原宿のカリスマといわれる、きゃりーぱみゅぱみゅ著の『Oh! My God!! 原宿ガール』。

日頃はお堅い本しか読まない主人が「Y美ちゃんの愛読書か! パパも早速読んでみるよ」あきれた! 「他人の触った本って汚いんじゃなかったの?」と聞くと、「他人じゃなくて、娘の親友の本だよ。今の若者文化の勉強にもなるしな」ですって。

熱心に読み耽る主人に「じゃあ、私の買ってきた韓流スターの本も読んでよ。他人じゃないんだし」「う~ん、他人じゃないけど、この本のように読んでもときめかないと思う。パス!」って、いい加減にして!

※週刊ポスト2011年11月4日号

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