野球界の秋の風物詩、ドラフト会議(27日)が迫ってきた。誰をどの球団が指名するのか、ファンの関心はその一点に集まるが、その中には「あり得ない組み合わせ」がある。2000年代の主なドラフト事件史を振り返ってみよう。
内川事件【2000年】…大分工高・内川聖一は法政大進学が確実視されていたが、横浜スカウト(法大OB)が内川を説得して1位で獲得。法大側はこのスカウトを“出入り禁止”にしたとされる(その後、関係は改善された)。
多田野事件【2002年】…立教大のエース・多田野数人の獲得を横浜はじめ複数の球団が目指していたが、多田野がゲイビデオに出演していたことが発覚。各球団ともに指名を回避した。
一場事件【2004年】…明治大の一場靖弘を巡る自由枠争奪戦で巨人、阪神、横浜の金銭提供が発覚。この問題で3球団のオーナーが辞任した。一場は自由枠で楽天が獲得した。
長野事件【2008年】…Hondaの長野久義は当初から巨人一本を公言していたが、ロッテが強行指名。長野は入団を拒否。Hondaに残留して翌年巨人に入団。
※週刊ポスト2011年11月4日号