東京都小平市内にある小金井公園で、入戸野敬子さん(享年44)が倒れているのが見つかったのは、10月17日の午後0時半ごろのこと。「女性を包丁で刺した」との110番通報を受けて警官が駆けつけたとき、その傍らにいたのは19才の会社員・Aだった。
入戸野さんは首や腹など数か所を刺されていて、約2時間後に死亡が確認された。お互いの両親が電話で話しているとき、入戸野さんは生死の境をさまよい、Aは警視庁に逮捕されていたことになる。
入戸野さんは近所でも評判の美人で、年齢よりも若く見えたというが、膠原病を患っていた。逮捕後の取り調べに対してAは、入戸野さんと「交際していた」としたうえで、「病気でつらいので死にたい。殺してほしい」と頼まれ、犯行に及んだと供述している。
19才の少年と44才の女性。25才差の“恋人”の間に何があったのか。本誌の取材に、Aの両親が答えた。
――Aくんは病気から救ってあげたかったと供述しているようですが?
父「あいつはピュアというか、やさしい奴でね。あいつの性格を考えると、病気から救ってあげたいという気持ちだったのは本当だと思うんです」
母「弁護士さんの説明では、死のうとするのを止めようとしたけども、女性が自宅から持ち出した包丁を持って懇願してきたそうです。推測ですけど、向こうの親から電話があったのも、彼女が包丁を持ち出したのに気づいて、慌てていたのかもしれません」
Aと入戸野さんが、出会い系サイトを通じて知り合ったのは3年ほど前。Aは当時、地元の高校の2年生だった。
父「インターネットで知り合ったということですが、携帯なのかパソコンなのかも私にはよくわかりません。ただ、私はただの電話友達だと思っていました。携帯電話は高いので、かけるときは家の固定電話から。息子は私たちの部屋にある子機をそーっと持ち出して、自分の部屋で1時間も2時間も話していました」
母「私には相手が“彼女”だって話してくれていたんです。年齢は28才とか30才とか、もうちょっととか…。息子は本当の年齢は知っていたと思います。でも、私はそこまで上とは思っていなかった」
父「テレビで44才と聞いて、ええーっと驚いたんです。25才も年が離れていたら、親子みたいなもんでしょう」
※女性セブン2011年11月10日号