10月19日放送の朝の情報番組『あさイチ』(NHK)でのセックスレス特集で、骨盤底筋のトレーニング器具を体験し、思わず「あっ! あ~」と声をあげてしまったことで話題の有働由美子アナ(42)。これまでのNHKのアナウンサーでは、考えられないような言動ともいえるが、有働アナとはいったいどんな人物なのだろうか。
1969年、有働は鹿児島・日置郡郡山町(現・鹿児島市)に2人姉妹の姉として生まれた。父は中学の体育教師、母は専業主婦。本人もインタビューで打ち明けているが、「封建主義的な男尊女卑の教育」を受けて育った。
「有働さんのお父さんは家族に対しても厳しい鬼父だったそうです。お母さんが一緒の食卓につくだけで嫌味をいったり、娘にもあたりまえのようにビールのお酌をさせる。気に入らないことがあったら、手が出ることもしょっちゅうあったそうです」(有働の知人)
一方の母は、そんな父の行動にもじっと耐え、家族の幸せをいちばんに考え、何もかも受け入れた。有働はそんな母を見て、母のようにはなりたくないと考えていたという。しかし、その意に反し、有働の人生の全ての決断に父が大きなブレーキとなった。弁護士を目指し、大学受験では大阪大学法学部を志望するも、不合格。1年間の浪人を父に懇願すると、こんな言葉が返ってきたという。
「美人なら“いいよ”っていうけど、お前の顔なら、なるべく早く社会に出て相手を見つけないと結婚できない」
いまどきの親だったら、決して口にしないようなことも平気で娘にぶつける、昔の九州の男らしい父の言葉だった。“浪人は許さぬ”と宣告され、有働は浪人を諦め、私立大学へと進学する。その上、恋愛なんてもっての他。門限は高校時代と変わらない午後8時半だったという。
湾岸戦争(1990年)の中継を見たことがきっかけで、「人が行かないところにいって実情を伝えたい」と、1991年にNHKに入局。第一希望は記者職だったが、配属されたのはアナウンス局だった。
「まさかアナウンサーになるとは思ってもみなかったようで、最初は同じ画面に映る出演者や他のアナウンサーに見劣りする顔にコンプレックスを抱いていたそうです」(NHK関係者)
月刊『文藝春秋』8月号の元TBSアナウンサーの小島慶子(39)との対談でも「有働さん、容姿に凄くこだわるんですね(笑い)」と指摘されるほど、男性に好かれない容姿を自認している。
※女性セブン2011年11月10日号