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東北は今、全国でも珍しい「若者が挑戦する町」になっている

東日本大震災から7か月たち、すでに「東北大バブル」とも呼ぶべき復興景気も萌(きざ)しているという。

高級ブランド品を買い求めるなかにはカップルの姿も目立つ。東北百貨店協会によれば、婚約指輪や結婚指輪、結婚記念の高級バッグ、新居用に100万円を超える美術品などを買っていくという。

国分町でダイニングバーを営むオーナーもこういう。

「経営はまだ厳しいですが、震災後の大きな変化は、結婚式の二次会が増えたこと。9~10月は去年に比べて2~3倍の問い合わせがありました」

かつての勢いを失っていた商店街にも新しい動きが出ている。

国分町では、多くの居酒屋やスナックが震災後、店を畳んだが、「最近、県外の企業や地元の若い連中が、潰れた飲食店を居抜きで買っている」(飲食店関係者)という。

近日オープン予定というホルモン焼き屋の開店準備に追われる20代青年は、こう語った。

「閉店した店を安く居抜きで借りられたんです。以前は焼き鳥屋だったって聞いてます。設備費がかからないのが魅力。閉店した店が多いから選択肢も多いし、変な言い方かもしれないけど、逆にチャンスかなって思っています」

東北は今、全国でも珍しい「若者が挑戦する町」になっている。

※週刊ポスト2011年11月4日号

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