10月19日のブログで、多嚢胞性卵巣と診断され不妊治療中であることを明かした、山本改め中西モナ(35)。
モナが診断された多嚢胞性卵巣だが、はっきりとした原因は不明で、女性の5人に1人がこの症状だともいわれている。
「卵巣内の卵胞が正常な大きさまで育たずに、小さい袋がたくさん卵巣の中にできてしまう病気です。排卵されにくいので、不妊の原因になりやすいのです」(いばらきレディースクリニック 茨木保院長・以下同)
症状が進行すると恒常的に排卵がない状態になってしまう。男性ホルモンが増加して、「肥満」、「毛深くなる」、「声が低くなる」などといった症状が出ることもあり、こうした症状が出る場合は、“多嚢胞性卵巣症候群”と呼ばれる。
「男性化が進むと、生理が完全に止まってしまい、ますます妊娠しづらくなります」
妊娠を望まない場合、ホルモン剤でバランスを整える治療を行うという。
「妊娠を望む場合は、まずは、排卵誘発剤を使って、排卵を起こします。その後、注射や薬を用いてホルモン療法をしていきます。ただ、強い排卵誘発剤は卵巣が腫れてお腹に水がたまるなどの副作用の危険性があるので慎重な治療が必要なんです」
この病気は、10年20年と治療を続けても完治せず不妊に悩む女性も多いという。
「たとえば、卵管が詰まっているなどほかの要素も加わってきた場合、体外受精などほかの選択肢を考える必要もあります」
※女性セブン2011年11月10日号