10月21日、大動脈弁狭窄症の手術を受けた武田鉄矢(62)。4時間に及ぶ大手術を無事に終え、いまはリハビリのため都内の病院に入院中だ。
大動脈弁狭窄症とは、心臓から大動脈に血液を送りにくくなる病気で、最悪の場合、突然死するケースもあるという。武田は10年ほど前に、この病気であることが判明。医師から「早めに手術したほうがいい」と勧められていた。
しかし、いままで手術を先送りにしてきたのには理由があった。武田の代名詞ともなった『3年B組金八先生』(TBS系)だ。テレビ局関係者はこう話す。
「手術が必ず成功する保証はないし、自分にもしものことがあったら、『金八』が途中で終わってしまう。“中途半端なことはできない”と『金八』が続く限り、手術は受けないと決めていたんです」
この10年間、武田は体の不安に悩まされてきた。ゴルフをしている途中で息切れすることもよくあり、夜眠れなくなったこともあったという。
だが、その金八が、今年3月放送の『3年B組金八先生ファイナル「最後の贈る言葉」』で完結。金八という重い荷を下ろした武田に、妻の節子さんがこんな言葉をかけた。
「これまでご苦労さま。ここでひと区切りして、手術をし、再スタートしましょう」
仕事や遊びについて、いままでは夫の好きなようにさせていたという節子さんのひと言が、武田に手術を決意させた。手術後、笑顔で涙を浮かべる節子さんの顔を見て、武田はこういったという。
「オレ、助かったんだ!」
※女性セブン2011年11月17日号