お酒はストレス解消のみならず大事なコミュニケーションツール。この時期、鍋とともに、お酒がおいしい季節だが、毎日、ビール350ml缶を2本飲むときが至福のときというのは女優の奈美悦子さん(60)。
「若いころは焼酎ばっかりでビールは飲めなかったんです。でも、2004年に掌蹠膿疱症性骨関節炎という病気を患ってからは、アルコールが一滴も飲めなくなって。でも徐々に体調が回復したら、今度は焼酎が飲めなくなって、かわりにビールが飲めるようになったんです」
現在は黒ビールを愛飲する。
「香ばしいビールが好きなんです。近所の行きつけの中華店、和食店、餃子のお店それぞれにリクエストして黒ビールを入れてもらって。ただ、黒ビールは香りが高いので、最初はほかのビールを飲んで、締めにギネスの黒ビールなどを飲むパターンが多いですね。最近はマーフィーズというアイリッシュ系の黒ビールにはまっています。このビールは日本では取り扱うお店が少ないんですが、自宅近くのバーに置いてあるので、食事の前にちょっと1杯飲むのが楽しみで」
飲む相手はもっぱらご主人か息子夫婦という。
「主人も結構飲むので、いつもビールはケース買い。近所の酒屋さんでたくさん買って、車で持って帰りますよ。外で飲むときは息子夫婦と一緒のことも多いですね。彼らは私のおごりだからって、ここぞとばかりにシャンパンやスパークリングワインを頼むんです(笑い)」
年に1度は家族で海外旅行に行き、そこでもビールなどを楽しむそうだ。
「台湾なんかに行くと、朝から“休日だしいいよねー”といいながらビールを飲みます。台湾のビールはアルコール度数が低いせいか、炭酸水感覚で飲んでしまうんですよね」
普段食べるおつまみも、ビールに合うよう焼いた魚や野菜の煮物が中心。
「秋は根菜類がおいしい季節なので、れんこんを蒸したものをバーニャカウダソースで食べることが多いですね。あとは韓国料理のチャンジャ。クラッカーにのせてビールのおつまみにするのが最近のマイブームです」
奈美さんにとってお酒はストレス解消とコミュニケーションをはかる大事なツールという。
「普段、夫や息子たちに面と向かっていいにくいことでもお酒がはいると私もいいやすいし、相手も聞き入れやすくなる。飲みすぎはよくないけれど、ある程度のお酒は血流もよくなる気がするんです」
雑穀アドバイザーの資格を持ち、日ごろの食生活に気を配る奈美さんならではのお酒の飲み方はあるのだろうか。
「お酒まで気にしてしまったら、修行僧みたいな生活になってしまいますからね。もちろん次の日仕事があればセーブしますが、好きなお酒は我慢したくない。それにビールは麦だから雑穀ですもん(笑い)」
※女性セブン2011年11月17日号