「ノンアルコール飲料も増えていますが、飲酒市場ではカクテルなども順調で低アルコール化が進んでいます」
と分析するのは、トータル飲料コーディネーターの友田晶子さん。一方で、日本酒などをじっくり味わいたいという本物志向や、日本酒をソーダで割ったり、果汁を合わせたりするアレンジも人気という。
しかし心配なのが、女性のアルコール依存症が増えていることだ。日本人で治療が必要なアルコール依存症患者は80万人いると推計されている(厚生労働省)が、同調査によると女性と高齢者の患者数が増えているという。
洗足クリニック院長の重盛憲司さんは、
「40代は子育てがひと段落し、時間を持て余してしまい飲酒に走る傾向にあります。不眠症からアルコール依存症になる場合も、眠れない時間を埋めるために飲むんですね。でも、酔って眠るのは麻酔されているようなもので正常の睡眠ではありません。また、40代は更年期の体調の変化などもあり、不安な気分を紛らそうと飲酒量が増えることもある。多いかなと思っても、自分で止められない場合は、専門医に相談を」と話す。
アルコール依存症になった場合、回復するには断酒しか手がない。リラックスするためのお酒で病気になっては本末転倒。次の5か条を忘れずに、楽しくお酒をたしなんで。
○食事や甘いものを食べてから飲む
○ひとりで家飲みをする場合は、ビール500ml缶なら 1本くらいで抑えるべし
○飲酒の際は、お酒と同じくらいの水分補給も忘れずに
○お酒は量を飲むより、じっくり味わうべし
○飲酒したら薬は2~3時間 経ってからのむべし
※女性セブン2011年11月17日号