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冷え症 うつや認知症などの精神疾患とも関係ありと専門家談

 急に寒くなってきた今日このごろ。「手足が冷たくて眠れない」「冬場は体が冷えてむくむ」――大半の女性にとって“冷え”は大きな悩みのひとつだ。『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房刊)などの著書があるイシハラクリニックの石原結實院長はいう。

「体が冷えると、血行が悪くなりリンパの流れも停滞します。そうすると、血管のなかに老廃物がたまって血液がドロドロになり、病気にかかりやすくなるんです」

 体温が1度低下すると、免疫力は30%も低下すると言う。まさに“冷えは万病のもと”なのだ。

「肩こり、腰痛、頭痛、ひざの痛みなどは冷えが原因であることが多いんです。他にも、生理不順、痔、下肢静脈瘤、吐き気、イライラなどさまざまな病気と不調を引き起こします」(石原さん)

 最近増えているうつなどの精神疾患や認知症も冷えと関係があるという。

「体温が下がると脳の血流が悪くなり、やる気が起きなくなります。認知症の原因のひとつも“脳の冷え”。食事のときによく噛んで食べると脳の血流がよくなり、うつや認知症の予防になります」(石原さん)

 体が冷えやすい人は、往々にして運動不足であることが多い。

「下半身には全身の70%の筋肉があるので、下半身を中心に運動することが有効です。手軽にできるのがジョギングですが、時間がない人は仕事や買い物に行くときにだらだら歩かずに少しスピードアップして歩くだけでも体が温まります。そのときに、手の指も一緒に動かしてグーパーを繰り返しながら歩くと、末端の血流がよくなっておすすめです」(石原さん)

※女性セブン2011年11月17日号

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