家計の足しにでも…と始めた在宅ワーク。しかし、「広告と内容が違う宛名書き・チラシ配りの募集」という相談がパートの女性から国民生活センターに寄せられた。ここではふたつの例をみてみよう。
ひとつめは、「月30万稼げる」といわれたのに業者が倒産したケースだ。60代のパート女性は、メールマガジンで知ったドロップシッピングの業者から、メールや電話で「当社が作成するウェブサイトで商品を販売すれば月30万円は稼げる」など何度も勧誘され申し込んだ。
40万円払ってウェブサイトは完成したが、まったく注文がはいらないうちに業者が倒産し、連絡も取れなくなった。
続いては、20代の女性会社員のケースだ。彼女は「教材を購入したのに試験には不合格。仕事ももらえない」という状態に陥った。
「簡単な試験に合格すれば在宅の仕事を提供する」と業者から電話が彼女のもとに寄せられた。「教材のCD-ROM(68万円)を見れば、必ず試験に合格する」と説明され、「人数が限られているので、早くしないと仕事ができない。みんな夫に内緒でやっている。毎月最低2万~3万、多い人は10万円稼いでいるので、返済はすぐできる」といわれ契約。
しかし、最初の試験は合格したが、次の試験は10回以上受けても不合格で仕事ももらえなかったのだという。
※女性セブン2011年11月17日号