今年8月29日の出演を最後にテレビ画面から消え、9月30日に「体調不良」を理由に『news every.』(日本テレビ系)降板することが発表された丸岡いずみキャスター(40)。この休養を巡っては、さまざまな憶測が飛び交い、「視聴率が低迷した責任を感じたストレス」や「上司のプレッシャー」などと報じられた。だが、実際は違ったようだ。テレビ局関係者はこう証言する。
「“震災うつ”だったようなんです。丸岡さんは3月11日の震災直後から被災地入りしていました。当時は、泊まるホテルを選べるような状況ではありません。丸岡さんは水も出ない安ホテルに宿泊し、お風呂にもはいれず、下着も替えられない状況だったんです。それでも不満ひとついわずに取材していました」
もともと、仕事は手を抜かずに常に全力投球だったという彼女。肉体的な疲労が限界に来るなかで、凄惨な現場を目の当たりにしていった。
「ヘリコプターで移動して、いちばん被害が大きかったところを中心に取材したので、目を背けたくなるような遺体の数々を見てきました。また、飛んでいるときに、学校の屋上などから助けを求めて手を振っている人がいても、報道のヘリでは救助もできない。そうしたことに無力感も感じてしまったようです」(前出・関係者)
極限ともいえる状況で、丸岡は追い詰められていく。取材を終えて東京に帰ってきた丸岡の目はうつろで、焦点も合っていなかったという。
直接、震災の被害を受けていなくても、“震災うつ”になってしまう人は丸岡だけではなく、ほかの記者やカメラマンにもいるといわれている。
※女性セブン2011年11月24日号