市場規模20兆円、パチンコ業界の雄である<マルハン>の韓昌祐(ハン・チャンウ)会長。密航船で下関に着いてから64年、パチンコ界の巨人となったハン会長が、マスコミ初登場でインタビューを受け、日本の現在と将来について語った。作家の山藤章一郎氏が報告する。
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――日本はどうなりますか。ハン会長に尋ねてみた。
「ますます年寄り国家になります。考え方もどんどん活力が失せて。在日のおばさんから10万円もらったのもらわないの、それを騒ぎ立てているのがいまの日本です。
社会保障は充実し、交通機関は発達し、法も整備され安全な国になった。その結果、何が起きているか。お金を儲けてどうするのかという空気が蔓延してるんです。
それは、幸せではないですね。その先の哲学を私は口癖にしています。カネ儲けは技術、使うのは芸術とね。イギリスが先に、お金を儲けてどうするのかの道を辿りました。そしてあの国は完全に崩壊した。日本も再生できません」
※週刊ポスト2011年11月18日号