日本文化を考えるきっかけにと、メンバーが各地で取材した内容をまとめた『ニッポンの嵐ポケット版』(角川グループパブリッシング)。6月30日の発売から4か月間で約42万部を売り上げた印税。そして6月に東京ドームで3日間開催したイベント『嵐のワクワク学校~毎日がもっと輝く5つの授業~』のグッズ販売収益を合わせた金額、3億150万円を、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県に寄付した嵐。
彼らが被災地に対して行ったのは寄付だけではない。震災直後からメンバーはそれぞれに被災地でお忍びボランティアをしていた。
二宮和也(28)は、宮城・名取市でサプライズの舞台挨拶を行った。
<エンターテイメントを届けること、これがいまの我々にできることです。(中略)1人じゃない。エンターテイメントを通じて、一緒に笑ったり、泣いたり、感動したりすることができたら。我々はみんなつながっています>
同市内にある『ワーナー・マイカル・シネマズ名取』には、5月15日に、二宮をはじめとする映画『GANTZ』のキャスト・スタッフ一同から贈られたそんなメッセージカードがいまも大事に置かれている。
「二宮さんら『GANTZ』サイドから、何か力になれることがないかと打診があって、舞台挨拶をすることになったんです。あくまで地元のかたのためのイベントにしたいからと、告知は一切せず、完全なサプライズで行いました」(同映画館関係者)
その日、突然壇上に現れた二宮たちに、観客は涙を流し、歓喜の声を上げたという。来場者約300人に、冒頭のメッセージ入りポストカードと非売品の映画のオリジナルグッズをプレゼントした後、異例のトークセッションまで行ったという。
「二宮さんに“復旧していただいて、ありがとうございます”という言葉をいただいたんです。裏ではスタッフたちが、一日も早い復旧を願って作業をしていたので、報われた思いでいっぱいで感動的でした」(前出・映画館関係者)
※女性セブン2011年11月24日号