日常に疲れたとき救いになるのは誰かのさりげないひと言や、ちょっとした振る舞い。その相手がイケメンだったらなおさら、というのが女性の思い。電話越しのぬくもりにときめいてしまったというのが神奈川県在住のYさん(パート・既婚・40才)。彼女が最近、ときめいたエピソードとは?
* * *
コールセンターでパート勤めをしています。ここ最近、急に寒くなってきたせいか、風邪をひいて喉をやられてしまったんです。熱は出るし、喉は痛くてガラガラ声になるし、もうサイアク。夫には「ひどい声だな。そんな声じゃ、逆にお客さまに失礼だろ」って、イヤミをいわれるし、さらに娘には「テスト前なんだから、うつさないでよ」なんて…。
家族なのにみんな冷たいの。体が弱っていたせいか、心も傷つきやすくなっていて、すっかりしょげていたんです。でも、簡単に休むわけにはいかないので、薬やのど飴に頼りつつ、なんとか会社へ行き、業務をはじめました。
午後、熱も上がってきて、かなりしんどくなってきたとき、ある男性顧客から電話がかかってきたんです。その前に受けた電話がキンキン声の女性だったから頭に響いて仕方なかったんだけど、穏やかで低い声にちょっと癒されました。
「そういえば、前にも担当したことのある名前だな~」と思いながら応対し、10分くらいやりとりをしてから電話を切ろうとしたところ、「風邪ですか? つらいでしょうに…、お大事にしてくださいね」って。その温かいひと言に、ちょっと涙が出そうになっちゃいました。おかげで、その日の業務もがんばってやりきれました。
家族でもない、知り合いでもない、ましてや顔も見えない相手なのに、グッとくるものなんですね。どんな人か勝手に想像して、幸せ気分に浸っちゃいました。あ、顔が見えないから、余計に萌えたのかな?
※女性セブン2011年11月24日号