男子テニスの世界ランキングで24位と日本男子最高位を更新したに錦織圭(21)。町のテニス教室では、ボールの上がり際をジャンプしてフォアハンドで捉える錦織のウイニング・ショット「エア・ケイ」をマネて、ぴょんぴょん跳びながらボールを打つテニス少年たちの姿が目に入る。
一見微笑ましい光景だが、日本体育協会公認スポーツドクターの芳村直氏は苦言を呈する。
「あのショットの特徴は素早い腰の回転。骨盤を含めた下肢の力が極めて重要になります。錦織のような強靭な下半身を持っていないとできない。足腰が成長する前の子供にやらせたら故障します。彼だってよくケガをするでしょう。それだけ体に負担をかけているということなんですよ」
実際に錦織は2009年にひじの故障と手術で1年を棒に振った経験がある。
※週刊ポスト2011年11月25日号