『めざましテレビ』の大塚範一キャスターが白血病で闘病生活に入ったが、白血病に罹るのは、専門家によると「10万人に6~7人」で、完治する確率は「現代の医学では50%」ともいわれている。だが、この予期せぬ深淵な不幸に見舞われながらも闘病生活を全うし、カムバックした著名人は意外にも多い。ここでは3名のケースを紹介しよう。
●渡辺謙(52)
1989年、映画初主演となる『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症し降板。約1年の闘病の末に復帰するが、1994年に再発。輸血の際にC型肝炎ウイルスに感染するなど病魔との闘いは壮絶を極めた。2003年には映画『ラストサムライ』に出演。その後もハリウッドを舞台に国際的に活躍している。
●市川團十郎(65)
2004年5月、息子の市川海老蔵が11代目を襲名した披露公演の最中に急性前骨髄球性白血病を罹患。57歳だった。本格復帰を果たした際に開いた記者会見で白血病を大嵐に喩えたコメントを述べた。2008年には妹から骨髄移植を受けている。
●浅野史郎(63)
難治性の成人T細胞白血病に感染していることがわかったのは宮城県知事時代の2005年。白血病の中でも珍しい病気で発症率は3~5%程度。当初は治療の必要がないと判断されたが、2009年に悪性度の高い急性型に転化し治療を開始した。完治を目指して骨髄バンクを介して骨髄を移植、予後は良好で今年から慶応大学の教壇に戻っている。
※週刊ポスト2011年11月25日号