2011年8月に、FX(外国為替証拠金取引)のレバレッジが25倍に引き下げられた。その結果、投資家保護の観点から安全性は高くなったもののFXの特徴でもある小額投資のメリットが薄れてしまったという声が聞かれる。しかし現在、為替取引における小額投資の魅力をアップさせリスクが限定された新しい金融商品が注目を集めている。GMOクリック証券の『外為オプション』(バイナリーオプション)だ。
「米ドル/円」「ユーロ/円」などの通貨ペアの為替変動を取引対象とする点で、一見、外為オプションはFXと似ているが、その商品性はかなり異なる。最大の特徴は、取引の仕組みがシンプルで分かりやすいことだ。外為オプションは、10分後の為替相場が、「円高」か「円安」のどちらになるかを予想するだけ。予想が当たれば、投資金額が2倍になり、外れれば投資金額分が損失額となる。
FXの場合は、個人投資家が相場動向を見ながら、売買タイミングを図る必要がある。一方、外為オプションは、取引がスタートした10分後に結果が判明するため、反対売買の注文を出す(損益を確定させる)手間が必要ない。
FXで勝つためには、取引を上手く手仕舞うことがポイントだ。利益が出ればどの水準で利益を確定させるか、逆に、損失が出たらどの水準で損切りをするか、ということを、つねに考えておかなければならない。だが実際は、この利益確定と損切りがいちばん難しいとされている。
予想が外れても、「そのうち取り返せるだろう」と根拠なく楽観的に考えてしまい、損失が急速に膨らむ、という失敗は数多くのFXトレーダーが経験しているところだ。その点、外為オプションは、10分後の利益と損失が事前にわかり予想が外れても損失は投資金額に限定される。これは、為替取引ビギナーにとっては大いに安心できる点だろう。
また、100円から取引できる点は非常に大きなメリットだ。FXでは、現状まとまった金額が必要となり、さらに投資金額が2倍になるには、相場が予想した方向に大きく動かなければならない。外為オプションであれば、円高か円安かを予想し、為替相場が予想した方向に動けば投資金額が2倍となる。超低金利を背景に多くの人が貯蓄よりも資産運用へのニーズが高まっている時代に、こうした「小額から取引可能・シンプル」な金融商品は、今の時代に則した金融商品といえるだろう。
取引時間は月~金曜日の午前8:00~翌午前4:10。いつでも注文を出すことができるため、朝、通勤時に注文を出せば、会社に着いたときには結果が出ている。通勤時間を利用して500円の取引を行ない、予想が当たればランチをランクアップ――といった楽しみ方も可能だ。
GMOクリック証券では外為オプションのデモ取引が利用でき、登録も数分で終了する。こうしたデモ取引口座があることも、「何から投資をチャレンジするか?」「試してから決めたいけど、、、」など実際の取引開始までにあれこれ躊躇することの多いビギナーにも、優しい仕組みといえるだろう。