韓国は美容先進国である一方、昔から身近なものをスキンケアに利用している。「代々わが家に伝わる、慣れ親しんだ食品やシンプルなケアがベスト」と、3人の方々からおうちケアを教えてもらった。
ヘアメイクアップアーティストのキム・ミランさん(35)が紹介するのは「じゃがいもくすみとりパック」。洗顔後、薄くスライスしたじゃがいも(1/2個分)を貼り、15分おき、ぬるま湯で洗い流すだけ。
キムさんは「スライスしてのせるだけだから、朝の忙しいときでもできるんです」とその利点を説明。ビタミンCの含有量はみかんに匹敵、 むくみを取るカリウムも豊富なじゃがいもが、肌のくすみを取り、化粧ノリをスムーズにするのだという。「ただ、毒素をもつ芽はしっかり除去してください。かゆみなどがあるときは、化粧水やクリームは使わず、ワセリンだけ塗って寝ます」と注意点も指摘する。
子どもの頃に母親から教えてもらったという「ぶどうマッサージ」を紹介するのは加行彩華さん(55)。リンパマッサージの要領で皮を裏返しにしてひと差し指を差し込み、顔から首までマッサージ。皮の水分が少なくなったら新しい皮に取り替え、最後に水ですすぐ。
「お風呂上がりなど洗顔をした後に簡単にできるので、テレビを見ながら1時間マッサージしていることも。裏返しにするので色もつかないし、ぶどうの実も少し残っているからとってもジューシー。マッサージの後は肌がしっと りしていい感じなんです」(加行さん)。 ちなみにぶどうの種類はなんでもOKなのだという。
「米のとぎ汁ローション」で透明感のあるツルスベ美肌を獲得しているのがジョ・テジョンさん(32)。材料は米のとぎ汁のみ。まずは洗顔で汚れオフする。事前の洗顔は石けんを小鼻の周りに少しつけるだけで、洗いすぎないように。
ジョさんは洗顔後、化粧水の前に米のとぎ汁で顔を“リンス”するという。「お米をといだ2回目までの濃い汁を冷蔵庫に入れておき、かき混ぜてからパシャパシャします。肌が引き締まり、もっちりした感じに」とその実感を語る。
※女性セブン2011年12月1日号